心理カウンセラー認定試験(第6期) 受講者の発表9

「 こうあるべきの思い込みを手放し、自分軸を意識したら、家庭(私も家族も)がうまくまわりはじめた話」

こうあるべき、こうでなければいけないと謎の倫理観や道徳観を押しつけ、

居心地の悪い家族関係の中で生活を送っていた私が、

心理学を学んだことで、家庭が上手くまわりはじめ、

自分との向き合い方のコツが分かり、生き方に変化があったので、

私の失敗談を交えながらそのお話をしたいと思います。

 

☆目次

1.自己紹介

2.息子との関わり①

3.ととのえ心理学との出会い

4.息子との関わり②

5.息子の変化

6.他にもあった心理学で変えられた事

の順でお話させていただきます。

 

☆1.自己紹介

両親、夫、娘と息子、私の六人家族です。

息子は4月から大学へ進学して、ひとり暮らしを始めたので、現在は五人で生活しています。

私は、二〇代後半で、結婚し、三〇代半ばで出産しました。

娘は、二分脊椎症という病気をもって生まれてきました。

それが原因で、歩行不能に加えて、導尿を数時間おきにしなくてはなりません。

手術を何度もしました。

そんな状況ではありましたが、家族のサポートや、職場の制度で介護休業を取得させてもらい、仕事を続けてくることができました。

そんなありがたい環境であったのですが、フルタイムで働いていたこともあり、精神的にも、いっぱいいっぱいの日々を送っていました。

職場と家の往復。休日も含めて、移動範囲は、恵那・中津川市内のみ。その中で、生活していました。

 

☆2.息子との関わり①

~息子の将来を自分の意のままに誘導し、操ろうとしていた(2020年一月)~

息子は中学の時、学力不振で、なかなか成績が上がりませんでした。

中学3年生の最後の三者面談で、息子が希望していた公立高校普通科を受験し、合格するのは難しいと判断し、単願なら合格するだろうと言われた私立高校を受験するよう担任の先生とすすめました。

息子は、本当は公立の普通科高校を受験したかったのです。

私は、公立高校を受験し、不合格になること恐れ、私立単願受験を強引に勧めてしまいました。

結果、単願で受験した私立高校に合格し、進学しました。

それが、息子にとって苦しみの始まりで、自分の思い描いていた高校生活ではありませんでした。

やりたかったバスケ部に入部したものの、練習について行けずに退部。真面目な息子はクラスの雰囲気にもなじめなかったようです。

普通科コースのカリキュラムは一般受験に対応しておらず、大学進学する生徒のほとんどは推薦入試で決まるということがわかりました。

一年生の二学期までは通学したものの、三学期からは、学校へ行けなくなってしまいました。

心も体も弱ってしまい、憔悴しきっていました。「ボク、生きとっても意味ある?」と口にし、どこかへ消えてしまうのではないか「死んでしまうのではないか」と目が離せない時期でした。

生きる気力が少なくなっている息子を近くで見ているのは、大変つらく、「どうすれば良かったのか?」と思い悩む日々でした。

親というのは、そんな時でも、なんとかしなければとともがくもので、高校の担任の先生や、スクールカウンセラーの先生に相談にいったりしました。

とにかく、ちょっとでも前を向けるよう必死でした。

 

☆今後についてどうするのか、考えられる選択肢を提案しました。

 

中退して、公立高校を受験する。

通信制過程へ編入する。

別の通信高校を受験する。

2年生から、高校へ行く。

息子と一緒に在籍する高校の通信制課程の方へ話しを聞きに行ったり、サポート校を見学し、話を聞いたり、県立の通信生課程の説明会へ参加したりしました。

話を聞き、情報を収集する中で、息子には自分で勉強を進めていく通信制高校はむいていないということがわかってきました。

息子にも確認したところ、在学中の高校に戻るとのこと。

3学期の期末試験で進級に必要な単位は何とかクリアし、無事2年生へ進級。

4月から学校へ戻ることができました。

 

☆3.ととのえ心理学との出会い

2021年(令和3年)息子との関わり方や娘の不登校に悩んでいた時、ととのえ心理学に出会いました。

実践心理学講座の中で、「お母さんがまず幸せになること。」という話を聞き、自分が気になっていること、やってみたいと思うこと、心を動かされたことにチャレンジしてみようと思いました。

 

☆その① ネイチャーゲームリーダー養成講座を受け、ネイチャーゲームの指導員になる。

ネイチャーゲームとは、五感(見る・聞く・触る・嗅ぐ・味わう)をフル活用し、自然の不思議や仕組みを直接体験する環境教育プログラムです。

インストラクターの方の話を聞き、自然を体験するアクテビティーの中で、地面に寝そべって地球を感じるというものがありました。

自然の音に耳を傾け、地球の中で生きる生命に思いを馳せた時、草木や、樹木、動物たち、生き物、石ころまでもが、いつも自分を見守っていてくれるような感覚になりました。

自分は普段なんてちっぽけな狭い世界で暮らしていんたんだろうということに気づきました。

ネイチャーゲームのつながりで、勉強会に参加したり、イベントのお手伝いに参加したり、今まで出会ったことのなかった家族でもない、職場の同僚でもない人たちと出会い、交流し、有意義な時間を過ごすことができました。

 

その② 地域のコーラスサークルに入り、月二回歌をうたっています。

高校の部活では、音楽部に入っていました。

学生時代には、寮のうたごえサークルに入っていました。私は歌うことが好きだと言うことに改めて気づくことできました。

きっかけは子どもが中学の時、合唱の発表会があり、PTAの希望者で合唱をしたことでした。若かりし頃の気持ちを思い出し、合唱はいいなと思っていたところ、タイミングよく、地元のコーラスサークルに入りませんか?とお誘いをいただき、参加。

他の団体との交流もあり、楽しく活動しています。

コロナ禍で、お休みも入りましたが、再開し、現在も活動しています。

言葉を音楽に合わせて歌をうたうと、忘れていた感情とか、新たに生まれてくる感情などを味わうことができます。

もやもやしている時も、歌を歌うと、心が浄化して行く感じです。

 

その③ 今流行の推し活です。

私の推しは、ましゃ(福山さん)です。

四〇歳になった頃、同年代で活躍する福山さんに元気をもらい、ライブに行くようになりました。

好きを追求することで、普段行くことのない場所へ行ったり、出会うことのない、ましゃ友ができたり、おいしい物を食べたり、気分転換ができました。

 

 好きなことをことをやっていったら、人間関係が広がり、つながっていくことができました。

職場と家の往復、恵那・中津川からほとんど出ることがない生活から、どんどん世界が広がっていく感じがしました。

 

 自分がまず、しあわせになることには取り組めたもの、相変わらず、息子の進路には口を出す私がいました。そこで私はもう一度失敗をします。

 

☆4.息子との関わり②

~やっぱり世間体が気になって、無理矢理大学へ行かせる~

 

 その頃の私は、世間体を気にして、浪人はすべきではない、何か資格を取れる専門学校がいいのではないかと息子は全然行く気がないのに、理学療法士や柔道整復師の専門学校のオープンキャンパスに親子で参加しました。

もちろん、息子の反応はいまいち。親にいわれるがまま受験した、専門学校は不合格。

塾の先生のすすめで受けた大学に1校合格。勝手に入学金を振り込んでしまうという失敗をまたしてもします。

「息子はえーボクそこの大学行くの?」といっていましたが、高校卒業後は、しぶしぶ合格した大学へ入学。

前期だけ通学しました。

初めは仮面浪人をして、別の大学を再受験か編入試験を受けるつもりだったようですが、大学へは、自宅から通学していたので、往復4時間かかり、大学生活と受験勉強の両立は難しかったようで、夏休みに入ると「もう無理。休学したい」と息子。

私もさすがに、このままだと、息子は心を病んでしまうと思ったので、休学することにしました。

息子は、休学して、他の大学を受験するつもりだったようです。

「ボクどうしたらいいと思う?」と言っていましたが、息子の中では、将来の夢やすすみたい道はあったようです。

 

5.息子の変化

~息子の方が先に親の支配から脱出してくれた~

 

 年が明け、息子が、「お願いがある。Fゼミというゼロから学び直しをさせてくれる塾があるんだけど、ボクそこ行きたい。」とのこと。

「お母さんだけでは、ダメだから、お父さんにもちゃんと話してよ」と言いました。

初めは、反対していた父親も、息子の本気がわかったのか、そこのゼミの塾長とオンラインで面談することになりました。

「とりあえず、3ヶ月だけ、試してみたらどうですか?」と提案を受け、福山の塾へ入塾することになりました。

あとでわかったことですが、そこの塾は、親が子を連れてくる場合は、入塾をお断りされているそうです。

本人が勉強したい、学びたいという子しか受け入れをされていないとのこと。

息子は中学の英語から学びなおし、その後2年間一人暮らしをしながらFゼミに在籍し、勉強することとなりました。

 自分の限界まで、やりこんだ受験勉強。あとから入塾した塾生に抜かされて、悔しい思いもしたようです。

しかし、自分で選んだ道だから、とても苦しい日々でしたが、途中逃げ出さず、やりきることができました。

 

☆息子には、「よくがんばったね。この二年間は無駄ではなかったよ」と伝えることができました。

 

☆ここで私はやっと「進路は親の希望ではなく、自分自身で決めて前進することが大事なことだったんだ」とやっと気付くことができました。

 

そして心理学を学んで息子の気持ちを受け入れることができました。

困った時や、苦しい時は、電話で話すこともありました。

相手を否定しないよう、話を聞くことを心がけました。

親の思いの押しつけにならないように気をつけて話をするようにしました。

まだまだお金もかかり、不安はつきないですが、もうしばらく、息子を応援したいです。

 

先ほどお話した息子を誘導してしまった話ですが私がなぜそうしてしまったのかふりかえって考えてみました。

私は大学受験も、高校受験も本人の気持ちより、自分の気持ちや自分が世間からどう見られているかの方が気になってしまい、そちらを優先してしまいました。

みなさんも同じようなことをしてしまった事はあるかと思いますが、私もまた、息子の人生の主人公は息子なのに私が乗っ取ってしまっていたという事に気づくことができました。その結果、息子を応援しようという気持ちが持てるようになりました。

 

☆また講座の中で、アドラー心理学を学びました。私は「アドラー心理学でいう「勇気くじき」をしてしまいました、「勇気くじき」とは人の「やってみよう」「自分には価値がある」という気持ち(=勇気)を奪ってしまう関わり方のことです。」まさにその勇気くじきをしていたわけです。息子が「ボク、いいとこない。誉められてことない」とよく言っていたのは、私がしていた勇気くじきが原因だったのです。

 私はずいぶんと息子の勇気をくじいてしまっていたのだと深く反省しました。

 

☆6.他にもあった、心理学で変えられた事。

 

 皆さんに、お伝えしたいことがあります。それは、性格は変えられるということです。

次のグラフをごらん下さい。

 

青い線がR3年12月ととのえ心理学に出会い、初めて性格診断をしてもらったときのグラフです。

赤い線がR8年5月に自分でとった最新のグラフです。

交流分析という、性格診断では、A(アダルト)といって、現状分析能力がR3年12月の時は、10と低かった私ですが、ととのえ心理学を学び、R8年5月には、A(アダルト)が17まであがっています。これから

 

 ☆性格を変えたれたと思う事を4つお話します。

 

1つめは、仕事の事です。

 昨年四月、今までの仕事と違う部署へ異動になりました。

それまでの仕事内容と全く関係がないわけではないけど、わからないことばかりで、どう進めていいのか、随分思い悩みました。

そんな状況の中で、「今まで、やったことがないから、わからなくてあたりまえ」と切り替えることができました。

こんな時、今までの私だったらわからないことを人に聞くことができなかったり、もう嫌だ、もう仕事辞めてしまおうか、など考えてしまいがちでしたが、周りの人に相談したり、わかる人を探して聞いたりすることができました。

勿論、当たって砕けろで、砕けてしまったこともありましたし、失敗もたくさんしました。

だけど、その失敗は、間違いなく、経験という財産になっているという捉え方に変える事ができました。

良好な人間関係が幸せを作ることも実感しています。

一人で仕事はできなくて、周りの同僚に大変助けてもらい、1人では、やり切ることができるはずのなかったことをやりきることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

人に合わせてばかりで、自分の意見が持てなかった私。自分にダメだしばかりしていた私。自分に自信が持てない時もありました。

私が担当していた仕事は、発達相談や発達支援クラスに関わることでした。我が子の子育てをする中で、保護者の立場で大変お世話になってきた分野です。障害がある子どもを持っていない人からしたら、イメージしにくいこともあると思います。でも、そんな私にしかできない仕事がある、と思うようにしたら、へこたれず、乗り越え、目標を達成することができました。こうやって、人に聞いたり、自分で考えたり、沢山の失敗をすることで、A現状分析能力があがってきたのだと思います。

 

2つめは、本当の幸せを見つけられたこと

少し前までは、推し活や好きなことだけやっている時が幸せと思っていたけど、それだと楽しみが終わった月曜日がつらい。気分の浮き沈みもある。

理想は、ネイチャーゲームやコーラス、押し活だけが生きがいの点の幸せではなく、その先にある線の幸せや、今あることに目を向ける、面の幸せを感じられるようになっていくことが本当の幸せなのではないかと思うようになりました。

まだまだすべて感じられるわけではありませんが、この先、この面の幸せに目を向けて生きていきたいと思っています。そんな人生の目標が出来たことも捉え方を変えられた事です。

 

3つめは、自分の苦手についてです。苦手なことや失敗を責めずに、おもしろがって生きるということも講座の中で学びました。

私は、整理収納が苦手です。物も多いです。いつも何かを探しています。

一旦片付けたこたつの上が、半日で元通り。物で溢れてしまいます。

整理整頓もできていません。物を捨てられないのです。

先日旅行に行ったとき、旅行先で靴下を出したら、右と左の色が違っていました。夫と息子は靴下を持っていくのを忘れていました。うちの家族は凸凹家族。

ちなみに、息子のアパートを契約する時に、必要な書類を準備していて玄関に置き忘れてしまいました。事情を話したら、後日の送付でもよいとのことで、よかったのですが、情けないことばかりです。人生上手くいくことばかりではないですが、そんな自分も受け入れて、おもしろがって生きていきたいです。

 

4つめは、マイナスな出来事をプラスに解釈できたことです。

先日私は、オークワの駐車場で、車止めに躓き、転び、顔と膝を強打。

顔と膝を擦りむき、めがねは壊れてしまいました。精神的ショックも大きかったです。頸部捻挫、右膝関節捻挫という怪我を負いました。

こんな状況でも、飛ばしすぎ、あれもこれもと欲張る自分をセーブする機会と捉え、今自分のできることをやろうと前向きに捉えることができました。

こんな風に自分で自分にポジティブリフレーミングができるようになりました。

 息子や娘の不登校が無ければ、ととのえで心理学を学ぼうと思わなかったと思うので、今まで自分が経験してきたことがあっての今現在です。

今、生きづらさと感じたり、もやもやしたりすることが多い方がいたら、一緒にととのえ心理学を学びませんか。学ぶことから、実践して、何らかの気づきが得られると思います。

人の目を気にし、人に合わせて生きていた私が、自分がこうしたいという自分軸を持つことで、人からの評価だけではなく、自分で自分を肯定できるようになり、生きやすくなったという話でした。

 

☆ご静聴ありがとうございました。