心理カウンセラー認定試験(第6期) 受講者の発表5

「 まさかの1・2・3から」


今日は私が心理学に出会い、もやもやしていた気持ちを整理してすっきりした気持ちで人生を楽しめるようになった話をします。

 

私は今、好きな音楽と花で活動を広げ自分らしく日々を過ごしています。そんな私は誰の目にも楽しそうに見えているようです。

でも心理学に出会ってなかったら、考える方向が違っていたら、私は暗闇から抜け出していなかったかもしれません。

突然、夫が倒れた。事故で亡くなった。

こんな話を聞けば誰もが…大変ね~と言いながら不幸な人だなぁと内心他人事のように思う事でしょう。

これは本当にあった私の出来事です。

でも私は他人が思う様な不幸な人生とは今、思っていません。

むしろ幸せを感じて生きています。

これから その話をするので聞いて下さい。

 

まさかの出来事1

「旦那がくも膜下出血で倒れた」

夫婦になって32年3人の子供も自立してやれやれ、夫婦や家族で外食したり、出かけたりしていました。旦那は相変わらずよく食べてよくしゃべりおちゃらけた陽気な人で、自分のペースを譲らない人。朝はゆっくり起きて台所にいる私に寝起きの顔でおはよーというのが恒例で、幸せな日常を送っていました。その日の朝もおはよーといつものように挨拶をした旦那でした。その後まさかくも膜下出血で倒れるとは、夢にも思っていませんでした。

その日の昼過ぎ、私の職場に娘から悲痛な声で電話がありました「パパが…すぐ病院にでんわして!」

病院へ電話してみると「命の危険があります、すぐ来てください」との事、旦那は救急搬送されてかなりの危険状態でした。

病院へかけつけると娘はすでに医師から話を聞き、泣いて看護師さんに支えられていました。身内が集まると医師から説明がありました。

何とか手術は出来たものの、意識不明で搬送された夫は社会生活に戻れる可能性は10%以下でおそらく無理だろうと告げられたのです。まだ命の危険があり助かっても寝たきりか全介護か、そんな話でした。

 

その後はICUから出て命の危険はなくなったものの、後遺症の水頭症を発症して手術をしたり、食べようとしないので胃ろうも作ることになりました。自分では何もできなくて看護師さん2人がかりでお世話をしてもらい、身の回りのことができないどころか紙パンツは脱いでしまい頭に被るという始末で、介護5に認定される結果となりました。

 

・まさか、うそでしょ

・どうしてこんなことに

・夕飯が辛くて血圧が上がったのかな

・今まで私より健康だったのに

・ばか!

・どうしよう

・もうあのたのしい旦那にはあえない

・介護の生活?

・これからどうなるんだろう

・私の仕事は続けられる?

 

朝までは普通に幸せな日常でいたのに、その日のうちに過去の事になってしまった、大切にしていた家族生活がもう戻ってこないそのギャップに私は気持ちが追いつかず悲しみのどん底でした。

 

まさかの出来事2

「ゆりあ先生の赤い糸⁈」このドラマを知っていますか?

2023年丁度この頃テレビでやってた菅野美穂主演のドラマです。

朝元気に送り出した夫が倒れて救急搬送される。駆け付けたところ夫には美青年の愛人がいて…という下りのドラマでした。

青年ではありませんでしたが…我が家もそういう事だったのです。

 

この事実は緊急搬送された時の不自然さ、何処から誰が救急車を呼んだのかが分からず、病院で聞いても教えてもらえませんでした。家族はみんなこんなに心配しているのに!....といろいろと調べていくうち事実がわかったのです。それまでは悲しみの中にいた私と子どもたちですが、状況が分かると悲しみから気持ちは一変してしまいました。

自業自得よ!いっそのこと死んでくれたら、とまで思ったのです。そんな夫であってほしくなかった。そんな父親であってほしくなかった。と怒りの感情をいだきました。

怒りと悲しみに耐えられなくなり、私は離婚をしようと思ったのです。

この年の6月に亡くなった母が「この人と一緒に居てはダメよ、目を覚ましなさい!」と私に教えてくれたのかもしれないとも思いました。そう思う事で離婚をするしかない!と自分を自分で納得させようとしていたのでしょう。

 

病院へ面会に行くと点滴の線をつながれ、線をひっぱらないように大きな手袋を付けてベッドに横たわる旦那の姿を見て まったく無様な姿!情けないなぁ、バチがあたったのよ!、と思っていました。私を裏切った旦那なんかどうにでもなれ!

そんな風に思っていた私でした。

でも入院期日も終わりに近づいたころ、

旦那は急に動き始めて、毎晩ベッドから落ちるようになりました。それは回復の兆しで、その後は歩けるようになり、しゃべったり、食べれるようになり、本を読んだり計算も出来るようになったのです。奇跡のような回復で誰ともフレンドリーな旦那は面会に行くと看護師さんたちに囲まれ楽しそうに冗談を言っていました。「僕は君たちとは違うんだよ」という旦那に

 

・全く非常識な!

・よく言えるよね~

・迷惑かけてる事わかってるの?

・私がこれまでどれだけ大変だったか

・誤ってもらいたいわ

・私は離婚する!

・もう関係ない

・ふざけてればいいわ

 

そう思っていましたが、旦那の楽天的な様子を誇らしげに思う私もいた気がします。

 

その後リハビリ病院でも在宅に戻る訓練をして退院することができました。

後遺症で軽い高次機能障害が残った旦那と私は、離婚して別々の生活をすることにしました。

 

「心理学との出会い」

旦那が倒れてから1年間私は複雑な気持ちで医師から説明を聞いたり、病状が変われば対応の判断を迫られたり、相談員さんと連絡をとって施設探しをしたり、傷病手当金の請求などで会社と連絡をとったり、入院費用の支払いもあり保険会社に出向いたり、次から次へと対応に追われていました。隠れた事実を抱えていても、動けない旦那の代わりに私は妻として対応する必要もあり、旦那の生活においても考えていかなければならない状況でした。自分の仕事と対応の疲れが重なり、離婚して仕事も辞めよう。すべてリセットして人生をやりなおしてみたいと思っていたところに、心理学と出会ったのです。

あまりにも突然の出来事から決めた離婚は、気持ちが混乱していました。はたから見れば病気の夫を見捨てるひどい妻になるでしょう。私にとって離婚は裏切られ傷付いた気持ちからの決断だったけど、これでいいんだという確信が持てないでいた私。わたしの判断はよかったのだろうか。心情的にはどう考えたらいいのか、そんな思いで心理学を学び始めました。そしてその答えは最後にお伝えしたいと思います。

 

自分に起きた事件や離婚した事に決着をつけたいと学び始めた心理学でしたが、私の子育てや人生観を振り返り、大きな気づきとなることが2つありました。

それではここからは私の子育てについてお話します。

 

(なぜあんなにいらいらしていたのか?)

子どもといる時間が長くて疲れてくると、旦那の帰りが遅いと腹を立てて「なんでこんなに遅いの!」顔を見ると怒っていました。たまに早く帰宅しても「ちょうど子どもが寝るような時に!」とやっぱり怒り、子育ての辛さは旦那にぶつけ、子どもが言うことを聞かないと「お父さんに似て」と言ってみたり、宿題や課題がやれなければやっぱり旦那に「少しは見てよ!」と言って考えてみれば当たってばかりでした。

家に居るときは私の愚痴や怒りのシャワーを浴びさせてしまっていたんです。感情的になるのではなくて「お父さんの協力があると助かるわ」など言葉を変えて伝えていれば。

幸せ実感4つ(知って、わかって、認めて、ほめる)ができていればと思います。私は旦那と一緒にいる事が楽しかった。子育ても一緒にしたかった。

早く心理学に出会っていればその気持ちが上手く伝えられたかもしれません。

 

(子どもを傷つけた禁止令)

心理学のインナーチャイルドとは幼少期の経験や感情が残り続け大人になっても影響していることで、13の禁止令というものが出てきました。それは1存在するな、2お前であるな、3子どもであるな、4成長するな、5成功するな、6やるな、7重要であるな、8属するな、9近づくな、10健康であるな、11考えるな、12感じるな、13欲しがるな、です。

 

私は子どもにもいっぱい禁止してしまっていたようです。ある時成人した子どもたちに言われました。「お母さんに友達を連れて来るなと言われた」と…そんな事言ったかな?と思ったのですが「言った!」と3人に口をそろえて言われました。日中私が仕事でいない時に家がたまり場の様になっていたり、私が疲れて横になっていてもお構いなしで友達が何人も来ることがあり、腹を立てて「もう友達は連れてこないで!」と言った事がありました。普段から怒ることなんてしょっちゅうなのに、「友達を連れて来ないで」と言った事は子どもたちは強烈に受け取っていたことに気づきました。子どもであっても納得がいくように話したり、ルールを作ったり、伝え方は他にあったでしょう。私が言った言葉は(友達とあそぶな、友達をつくるな)と子どもたちは受け取ったようです。

愛情を持って子育てしていたはずなのに、なぜか?

そこで私の心をひもといてみることにしました。

 

心理学では

なぜイライラするのか?

育児の大変さをわかってもらえない淋しさ

自分が頑張っても思い通りにならない不満

という感情からでした。

本当は、優しく楽しく愛のある子育てがしたいのに、なぜできなかったのか?

それは心のコップの水がいっぱいになってないから

では水をうめるにはどうしたらよかったのか、

自分を知って、わかって、認めて、ほめることだったのです。

自分が満たされると相手の心も知って、わかって、認めて、ほめるが出来、相手も満たされるようになるんです。

もう少し早く心理学を知っていたら優しく楽しい子育てが出来ていたと思っています。

 

そして離婚については

心理学から理想と現実を具体化しました。

(現実)旦那は女遊びやギャンブルをする人だった。

(理想)旦那は私の事を愛してて家庭的な人。

隠れていた現実がはっきりして修正が出来るか?旦那は変らず同じことを繰り返すだろう。旦那と一緒にいたとしても事あるごとに疑ったり、過去の事で私は愚痴を言ってしまうだろう。我慢して誤魔化しの家庭でいるよりそれぞれ自分の人生を自分らしく生きていくことがお互いのしあわせだと思いました。

離婚は夫婦の問題。子どもたちにとって父親であることに変わりはないと気持ちの整理も出来ました。

 

まさかの出来事3

「別れ」

心理学を学んで1年が経ち、これからはわたしの人生を楽しもう!と気持ちも切り替えていました。

元夫も生活を整えて趣味を楽しもう仕事を探そうとしていたようです。一度会ってみようかな、話をしてみようかなと思いかけていた頃の事でした。

私が出かけていた時に娘から電話があり「お父さんが死にそうだって…一緒に行く?」

まさか…冗談かと思いました。でも交通事故と聞き、どうも本当らしいので娘と救急搬送された病院へ駆け付けたのです。1時間の道中(運命のいたずらかまさかこんなことがあるなんて)と思いながらあの人の事だからまた危機を乗り越えて「君たちとは違うんだよ」と憎たらしく言うのかと想像したのですが

歩行中に軽トラにはねられて、救急搬送された旦那は、頭を強く打っていて心臓マッサージで命をつないでいられるだけの状態でした。その後、心臓が止まり、死亡。

今度は助かることはありませんでした。

 

私は「おはよう」と言ったあの朝から長い夢を見ているような気がしていました。離婚したんだからと思っていたのに葬儀では涙がとめどなくぽたぽたぽたぽた落ちるんです。お棺の中に入った旦那にお花を手向けようとした時は、取り乱して泣き崩れました。こんなはずじゃなかった!  情けないやら 虚しいやら 悔しいやら どうにもならない感情で説明がつきません。

自分の気持ちがわからず整理ができなかったので奈美先生のカウンセリングを受けることにしました。

「今はそのままの気持ちを受け入れるとき」とアドバイスをいただきました。私もそうするしかありませんでした。

離婚しても生きている時は、自分のやりたいことを充実させている自分に気持ちの張りもあり頑張ろうとしていた。でも元夫がこの世にいないのは気にすることも張り合うことも何もなくて、虚しい気持ちでした。

しばらくはそんな虚しさだけでしたが、そのうち

 

・車を一緒に見てくれとせがまれたなぁ

・星を見ながら星座を教えてくれたなぁ

・ハンバーグを食べ放題してたな

・うたた寝してたら布団をかけてくれたな

・朝方まで一緒にしゃべってたな

・ふざけあってたな

 

・車を一緒に見てくれとせがまれたなぁ

・星を見ながら星座を教えてくれたなぁ

・ハンバーグを食べ放題してたな

・うたた寝してたら布団をかけてくれたな

・朝方まで一緒にしゃべってたな

・ふざけあってたな

 

と楽しかったこと、何気ない事を思い出したり、私が夕飯作って待ってるとき外で遊んでたのかと腹立たしい気持ちになったり、車が動かなくなった時、事故に会ったときは直ぐ来てくれたなと思ったり、良い所も気に入らないこともいろいろな感情や出来事などが出て来るようになってきました。

そして、最近やっと、葬儀で涙が止まらなかった理由がわかりました。

誰にもフレンドリーで私にはない面がいっぱいあって、私には出来ないことが出来た旦那...私を裏切った〝行い″は許せないけど

わたしにとって旦那はかけがえのない人だったんだ。

夫婦として家族として一緒に過ごした時は私のかけがえのない時間だったんだ。という思いに辿り着きました。彼の死はそれを気付かせてくれました。

 

旦那は私にとって大切な存在だったんです。

この世から去ってしまったことは悲しいけど、一緒に過ごした日々を今は愛おしく思っています。

この3月NHK朝の連続テレビ小説、ばけばけの最終回を見た私は、自分に重なってボロボロ泣けました。

ドラマと一緒で私も旦那と他愛のない毎日をすごしていた。そして笑って過ごした日々の思い出が次々と走馬灯の様に浮かび、楽しかった思い出を大切に受け止めています。

私もばけばけのモデル小泉セツが書いた「思い出の記」のように愛と日常に満ちた記録を書いてみようかな

 

もし心理学を学んでなかったらこれで良かったのかといつまでも気持ちを引きづり後悔しながら何をしても心から楽しめない私だったでしょう。

でも心理学を学んだ私は気持ちの整理が出来て、すっきりした気持ちで

毎日を楽しみながら生きています。

 

皆さんはどうですか?

今、イライラして過ごしていませんか?

どうしたらいいのか迷ったり困っていませんか?

心理学で悩みを解決すると人生が楽しくなります。

みなさんも是非学んでみてください。

 

これで私の発表を終わります。

ご清聴ありがとうございました。