「片づけのできなかった私が白黒思考を手放し、理想のリビングを手に入れた!」
私は、実践心理学を終了した。Mと申します。
現在は一戸建てに夫と犬一匹と暮らしています。
皆さんは人生の中で何回引っ越しの経験がありますか?
10回以上引っ越した方って、見えますか?
引っ越しって、片付けたり、整理したり、捨てたりしながら、段ボールに荷物を詰めて、作業がたくさんあって、精神的にも肉体的にも、結構な負担がかかりますよね。
でも引っ越しって、実は、強制的に整理収納が出来てしまう機会でもあるんですね。
私は18歳から42歳の間に、11回の引っ越しをしてきました。そのため数年に一度、強制的に整理収納できてしまい、自分が片付けが出来ないことに、自分でも気がつかずに、50代を向かえてしまいました。
さあ私の、引っ越し11回のスタートです。
元々本を読むことが好きで、本が常に山積みであっても全く気にならなかったのですが、高校生になり、自分の通っていた高校が、プリントがものすごく沢山出る高校で、部屋のあちこちにプリントの山が、それはそれは足の踏み場のないくらいに、できていました。
でも、それはプリントが多すぎるからだ。と思っていました。
大学生になり、家を出て、アパートで暮らすようになりました。友達と住んでいたので、あまたくさんの荷物を持って行きませんでした。実家という荷物の置き場があることで、身の回りにはその時必要な物だけで住みことができました。
卒業し、就職でまた引越しをして、今度は一人暮らし
転職により、また引越しをしました。
慣れない環境で体調を崩して実家に帰る事となりましたが、ちょうど実家がリフォームしたため、新しい自分の部屋が用意されました。
その後、結婚して、県営住宅に住みました。その時は特に、結婚ということもあり、嫁入り家具をすべてそろえてもらえました。どの引っ越しも、荷物は、必要な、欲しい物だけ持っていけば良く。すぐに必要ないけれども捨てられない思い出の品や、たいしていらないかもしれないけど捨てられないガラクタもすべて、実家に、置いておくことができました。
その後、ワーキングホリデーで海外に行くも、必要なものだけ持っていき、後は実家においておけば良かったのです。
帰国後、離婚して実家に戻り、荷物は全て実家に戻りましたが、良くも悪くも実家は置く場所に困らない広さがあったため、きちんと分類したり、処分したりすることなく全部置いておくことが出来てしましました。
実家をでてアパートで暮らし始めましたが。その時も最低限の荷物だけ。さらにアパートの取り壊しで引っ越ししましたが、増えたけれどもすぐに使わないものは実家に預け、最低限の荷物だけ。
そして、再婚により、今住んでいる家に引っ越しました。その時も、身の回りの物だけ。引っ越しのたび増えた荷物は実家に持って行き、後は親任せ。
こうして、私の場合、11回も引っ越ししましたが「実家がある、親がやってくれる。」という環境があり、引っ越し先には、自分の持ちたいものだけおけば良かったです。いらないかもしれないけど捨てることは出来ないものは、困ったら実家という大きな倉庫に持っていく。そんなことの繰り返しでした。
さて、両親とも亡くなり、実家に妹家族が入ることになりました。
もう、私の実家ではなくなりました。
その時の荷物の処分及び、全てが自分管理です。どんな些細なものも捨てられない私は、結局、すべて自分のところにもってくることで、今住んでいる家は荷物でいっぱいになりました。
ちょうど、今住んでいるところは、主人の持家ですが、かなり古い家でしたのでリフォームをするか引っ越すか、を考える時期でもありました。
リフォームすることになりました
この十年余りで増え続けた私のモノ、もともとある主人のモノ、そして実家から運んだ大量のモノ、を目の前に、リフォームの期日だけは迫ってきます。片付けなければ!頭でわかっていても進まない片付け。迫る期日。もう自分ではどうすることもできず、途方に暮れていました。
その時、初めて気がつきました。片付けができない。捨てることができない。捨て方もわからない。捨てられなくてふくれあがったこのモノたち。どこから手をつけたら良いのか分からない。
そんな時に、ととのえさんと出会いました。
初めて電話した時、「助けてください」と半泣きの私に、奈美さんの「大丈夫ですよ」の言葉に安堵して、ますます泣いてしまいました。
その後、日程調整しておかとみさんに整理、収納に来て頂けました。
物の捨て方を学びました。資源のリサイクルも学びました、リフォーム後の収納も私が整理収納しやすいように考えて頂けました。
私の場合、なぜ片付けられないのかというと
・片付け方がわからない。
・捨て方がわからない。
・そもそも捨てられない。
・とりあえず、何でも取っておく。
・きちんと片付けようと思うが後回しにしてしまう。
・片付けようとして気になるものが出てくるとそこで止まってしまう
ということがわかってきました。
何も、ものがない状態はすっきりはしていますが。私には少し不安でした。一つのものを捨てるまでに、ものすごく時間がかかりました。すっきりした状態が気持ちがいい。と言うよりは捨ててしまった事で、なにか無くなってしまったような不安の方が大きかったのです。
物がなくなったことで、視界がクリアーになると脳内もクリアーになり、すっきりした空間は、それが心地の良いものであるといわれても、半信半疑でした。時間をかけて実際に体験できたことで少しずつわかってきました。
おかとみさんに来て頂いたことで、我が家は、どんより空気の家から風通しの良い家へと変わることが出来たのです。
片付けながら、おかとみさんから実践心理学を学ぶことを勧められました。
私は今まで、心理学とは、勉強する対象としての「学問」であり、学生のころに臨床心理学を少し学んだこともあり、「心理学」は、「勉強」、「趣味」としてしか捉えてなかった為、実際の生活の中で自分の為に役立てるなんてことは、考えたことがなかったのです。
ましてや整理収納と結び付けて考えることは到底思いもしませんでした。
おかとみさんに実践心理学の話を聞いているうちに、整理収納の根底にある実践心理を学んでみたいと思うようになりました。
実際に実践心理学を学んでいくと、心理学を学問としてや、個人的な趣味で終わらせるのではなく、実際の生活に生かすこと。
・実践心理学は人間関係、ものの考え方、自分という人間に対する考え方にも関わってくるものであり、実際の生活に生かしていくから意味があるのだと理解することが出来るようになりました。
そうして、実践心理学を学ぶ中で、「自分」って、どんな人間なの?ということを考えるようになりました。と言うよりは、ある講座の終わりに、奈美さんと話をしていると、「Mさんってさ、ADHDやね、がちだね」とニコニコしながら言いました。「何?私?ADHDって発達障がいじゃん!確かに、自分はこだわりが強いところや、おっちょこちょいなところが、あるけど!!その言葉に内心穏やかではいられない私は「奈美さん、その話、もう少し詳しくお聞きたいんですけど」とすぐに申し入れました。
奈美さんは、「それはね、そうした特性がある人はね、とても魅力がある人なんだということを伝えたかったの。恵美さんはそうした魅力を持ってる人なんだよ。でもおどろかせちゃったね。」と笑って教えてくれました。
色々あって、結局簡易検査を受けることになりました。そこでADHDの傾向が強いことがはっきりしたので、本格的な検査を受けました。
結果はADHDの特性を持っているが、ADHDではないという診断が下りました。
いわゆるグレーゾーンです。
この自分の特性は、奈美さんとの出会いがあり、整理収納の実践があり、そして実践心理学の学びがあって、様々な形で自分と向き合って来たことで、受け入れることが出来たのだと思います。
そこで、自分ってどんな人間なんだろう?自分の特性って何だろう?とさらに深く考えるようになりました。
・ADHDグレーゾーンの特性として⇒不注意、多動性・衝動性がある
・モノを捨てられないのは⇒モノと心の分離が出来ないことに原因があること
・モノをため込む体質は⇒モノを捨てることに罪悪感があるから
・完璧主義なため⇒完璧に片付けたいから時間の取れる時に完璧に片付けようと思っているから(でもそんなときは永遠に来ません。)
・白黒思考であるため⇒完璧に出来ないならやらない、やるか、やらないかの極端な思考があること
こうしたことがわかってきました。
例えば、私は、完璧主義で、白黒思考、そして「べき思考」が強いです。
こうしたことは、心理カウンセラー養成講座の中で、私たちには「認知の歪みがある」ということを学んだことからわかったことです。
「認知」とは、物事に対する根本的な考え方や価値観、イメージなどの捉え方のことです。この認知が歪んでくると、本来の本質でないものの見方をしていくようになります。
同じことが起こっても、自分だけ悪く捉えたり、悲観的に考えてしまうことってありませんか?それを認知の歪みと言います。
この認知の歪みには10のパターンあります。それは、
1.白黒思考、2.拡大解釈過小評価、3.過度の一般化、4.レッテル貼り、5.結論の飛躍(心の読み過ぎ)(先読みの誤り)、6.責任の取りすぎ、7.心のフィルター、8.べき思考、9.マイナス思考、10.感情的決め付け です。
私には、この中の1.の白黒思考といったものが特に強くあることに気づきました。
それを緩めることで、自分自身も楽にし、周りとの関係も良くしていくことができるということを学びました。
白黒思考とは、「0か100か」「善か悪か」「失敗か成功か」「〇か×か」などの極端にしか物事を見ない考え方。ものごとを白か黒かでしか考えられない、どちらかしかない、 と考える極端な「完璧主義」の思考パターンのことを言います。このような考えでいると、他人にも自分にも満足できなくなってしまいます。
この世には「完全」ということは存在しがたいことであり、それを求めればいつも憂鬱になるとでしょう。
こうした思考を黒、白、だけでなくグレーを採用すること、つまり、「○○に越したことはない」という考え方の採用することで自分も楽になれるのです。
「片付ける」ということは、完璧主義の私にとって、完璧に片付けなければならないのです。そうすると。時間がないから、完璧に片づけられない。だから、やらない。
白黒思考には「ちょっとだけ」、「何時までだけ」、は無いので、やるか、やらないかのどちらかになってしまうのです。完璧でなければ多少片付いても、片付けたとは考えられないのです。そうではなく、一か所でも片付けができたらオッケーであり、また、そういった自分を、完璧じゃなくても許してあげる、ということが出来なかったのです。
白黒思考なので、白か黒。グレーがないのですね。でも、ものの考え方や生活の中には。グレーがたくさんありますよね。食器の洗い方はこれでないとダメ。汚れが落ちればいいのです。靴はそろえておくもの。出来ないときもあります。家事炊事は女がするもの。いえいえ、男もやりましょう。決めつけ的なものの見方も、私にはよくあることが実践心理学を学んで分かりました。
完璧に片付けられないならやらない。という極端な白か黒かで結局は自分を苦しめていたのですね。
自分の特性を知ったことで、今後は自分の「魅力」にもっと気付いて、活かしていき、苦手分野は周りに頼ることが出来る自分を目指したいと思っています。
人を頼ることが下手な私の心に響いた言葉があります。
皆さんは「ワンピース」というアニメをご存じですか?海賊王を目指す「ルフィ船長」率いる海賊団が様々な体験経験を通して仲間とともに成長していくストーリーです。その中で、船長である「ルフィ」が仲間に向かって「おれは助けてもらわねぇと、いきていけねぇ自信がある!」と叫ぶシーンがあるのです。彼は決して完璧ではなく、むしろ出来ないことが多いくらいなんです。ですが、ここぞという時には責任と「決断力」と「力」と「根性」でチームを導いていく。全力で助けるし、全力で助けてもらう。信頼した仲間とそれぞれの長所を活かしあって、大きな力を発揮していくことはビジネスの組織作りにも通じることです。と、こんな解説がネットにのっていました。
私はルフィのように言うことは、今はまだ、できる気がしません。けれど、こんな風に正直に弱いところを出せるようになりたい、と思うのと同時に、それだけ信頼できる人間関係を今後の人生で築いていていけたら幸せだなと思いました。
実践心理学を学んだことで幸せ実感できる人生を送っていきたいなと思うようになりました。
こうした考え方の変化も、実践心理学を学ぶにあたり、最初に整理収納をする中で、おかとみさんにかけて頂いた言葉から学んだことが多くあったからだと思います。
「捨てられない自分=ダメな自分」でなく「「優しいから」と言ってもらえたこと。
出来ているところをみつけ、全部でなくても、「ここが片付いている(出来てる)よ」と見つけてもらえ、そこに気づかせてもらえたこと。自分では、これではダメだと思い込んでいるところを「ここまで出来ていれば十分だよ」と認めてもらえたこと。こうしたことの積み重ねがあって、片付けに対する考え方にグレーが採用されていったと思うのです。
「片付いているに越したことはないが、ここまでできていればいいかな」と。
引き出し一つだけでも片付け出来たらOK。全部完璧に出来なくてもいいのです。
実践心理学を学ぶことで体系的に理解でき、さらに片付けに対しての向き合い方も変わってきました。
皆さんは、どんなことに悩んでいますか?
そこから思わない自分を発見することもできるかもしれません。
私は白黒思考で、白か、黒か!の私自身が実はADHDのグレーであることを発見しました。
人生何が起こるかわからないから何面白いですよね。
リフォームを機に「片付けられない」ということがわかり、
実践心理学を学び、自分の特性も知りました
その中で、自分がより幸せに生きる方法を、少し見つけることが出来たと思っています。
そして、これからも学び続けたいと思います。
私のように、片付けができないで困っている方や、白黒思考で自分を責めてしまっている人が見えたら、この実践心理学を学んでいただくことで、考え方に変化があったり、自分が楽になったりできたら、嬉しいですね。そして、そこからその後の人生を幸せに生きるための糸口を見つけることが出来るのではないかと思います。
さて、最後になりましたが、タイトルにある「理想のリビング」今はどうなっていると思いますか?
今は、テーブルの上にはリモコン2つ、新聞、箱ティッシュ、のみをキープしていますよ。
ご清聴ありがとうございました。
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