心理カウンセラー認定試験(第3期) 受講者の発表1

皆さんこんにちは。今日は決めるということを意識したら両親の本当の気持ちに気づくことができたという話をします。

皆さんは日ごろ決めるということをしていますか?

心理学を学びこうしようと決める事で次にどうしたらいいかがわかり動くことができた。決める事の大切さを伝えたいと思います。

自己紹介

吉村恵利子といいます。

今年の8月で65歳になりました。

先日介護保険料支払い請求書が市役所から届き「もうこんな歳になってしまったんだ」とショックを受けております。

家族は現在、主人と2人、気楽にすごしています。それぞれ独立した子供3人、孫6人、これまでの人生を振り返ってみると割と私の思い通りになった人生だったかな?と思っています

子育ても、その時々で問題はありましたが、そんなに苦労することなく、順調に過ごしてきました。

仕事は自営業ですが何とかなりたっています。

たいした悩みもなく、友達もたくさんいるし、主人と子供たちと、お嫁さん、お婿さんとも仲良く過ごしています。

それなのになぜ心理学を学ぼうと思ったか、、、、、、、、

心理学を学ぼうと思ったきっかけ

私は、なかなか結婚できないでいる独身の方に1対1で出会ってもらおうと、婚活をはじめました。そのタイミングで、姪の真由美さんからととのえの心理学の事を聞き、「ワッ!面白そう、婚活にも役立つかも」と早速に申し込みました。

1年間は、まじめに学んでいましたが、婚活で、あっちこっちの喫茶店等で、出会ってもらっているうちに自分でカフェをやりながら出会ってもらおうと、昨年6月にカフェをオープンしました。学び始めた頃、私は、みんなが気にしたり困ったりする事をそれほど深くとらえないし、何事もいい加減で、いい事も悪いこともすぐ忘れてしまうので、ストレスもなく、人間関係もそんなに悩むことなく過ごしているのではないかと思って「心理学、学ばなくてもいいのかな?私ってすごい」と、めちゃくちゃうぬぼれていました。しかしこんな私でも学んでいくうちにいろんな事に気づくことができました。

そんな私でも人間関係に困っていることがあったのです。

特におおきな気付き、それは3つありました。

 

一つ目は、自分の思いや意見が違っていても共感していた

私が人とのかかわりが割と順調なのは、相手が求めているのが、なんなのかなんとなくわかり、その人に合わせて、面白可笑しく話し、大げさにほめたり、自分の思いとは違っていても「そうだよね」と共感することができるからです。嫌われたくない、いい人と思われたいという思いが強かったです。又それがその人にとっての優しさだとおもっていました。

 

二つ目は、頭にくると結構相手を傷つける言葉が出る

頭にきた時や、特に身内や、中の良い友達に対してですが、今更いい子ぶる必要はないと共感するどころか、意見が合わない時は、自分でも気が付かないうちに結構相手を傷つける事を言っていました。特に身内にはひどかったです。話の途中に割り込んで自分の意見を主張して言い争いになる事もありました。例えばこんな感じで

「ハア?」「めちゃうざい」「それっておかしいて」「何考えとるの?」

こんな言葉を良く発信しています。

 

どちらにしても、結局自分のため、自分が居心地がよくて、いい人と思われたい、そんな自分と、自分の意見を主張したいだけのわがままな自分がいる、「そんな風でいいのかな?」と、それが私自身、心のどこかで引っかかっていた事だ、と、気が付きました。心理学を学び実践したことは、相手の言いたいこと、伝えたい事を最後までしっかり聞くことにしようと心掛けました。そうする事で冷静になることができました。私は、相手の人格を否定するほどの人間ではないと気が付きました。そして自分と意見の違う人には「私の考えも聞いてもらってもいい?」とワンクッションおいて話すこと、このことを学んで、決して批判するつもりはないことが、この言葉がけのおかげで伝えることができました。自分の感じた事、今までの私の人生経験や、失敗したこと等、役立つような事があれば話してみると、相手も冷静になり穏やかに話ができるようになります。いい人と思われなくてもいい、良い話し合いができれば解決出来ます。これが本当のやさしさだと思いなおしました。

(でもたまにめんどくさい話は聞き流し相手の意見に合わせていることもありますけどね)

 

三つ目は、思い通りにならない時相手の人格まで否定したくなる

心理学で人格を否定するのではなく、今やってしまったその行動に対して、注意する事の方が大切である事を学んだ時、これってすべてに言える事だと気が付きました。

 

こんな事がありました。

カフェをオープンして手伝ってくれる人と意見が合わないことが何度もありました。例えば、モーニングの時間帯にご飯をお願いしたいとお客さんが見えました。「ご飯を作って」とお願いしたら「今はモーニングの時間」と屁理屈を言ってきたことに対し私は「たとえモーニングであろうとお客さんの要望に応えるべきだ」と頭に来て、例の「ハア?」から始まり文句を言い思いっきり調理台にお盆を投げつけました。

 

こんな風に自分の思い通りに動いてくれないと、イライラして、文句を言ったり、物に当たったりしてしまいます。そんな時は相手のいやなところばかり目についてしまい、今、やってしまった事ばかりではなくて、その人の人格まで否定したくなり一緒にやっていく気持ちになれないとまでなってしまいました。しかしどうあがこうと私のできる事は限られている、やはり私1人でカフェはできない、一緒に協力してくれる人がいるおかげで成り立っている。悪いところばかり見ていたと気が付きました。

 

そこで私が実践したことは、いいところを見るようにしようと心がけたことです。結局自分ひとりではできないのです。養成講座9のケーススタディのところで人を育てるにはというところがあります。いくら頑張って人を育てても裏切られる事があると知って、「みんなそうなんや私が上手くやれていないわけではなかったんだ」と思ったら気持ちが楽になりました。

こちらが変われば、相手も変わる本当にそうです。

 

今は、それぞれのできる事を精一杯頑張ってくれているように思います。心理学を学ぶ前の自分だったらきっと毎日イライラしながら過ごし、けんか腰になったり、物に当たったり「まあいいか、何とかなる」と、思いながら又何かの時にイライラしたり、を繰り返していたと思います。

この三つが心理学を学んだ事で、今の私にとっての大きな気づきとなりました。

今回の本題「決意する事」の話

心理学を学んで実践したことで家族だから言いたい放題言っていたけれど、家族だから甘えがあり、大切なことを後回しにしていましたが、私にとってはとても心暖まる、心から嬉しいと思える出来事がありました。その出来事があって、決意するということの大切を改めて確信することとなりました。

 

今年になってからの出来事ですが、話させてください、今年の春、母が脳梗塞で入院治療、リハビリと病院にお世話になりました。コロナで面会も出来なくて、家に「帰りたい、帰りたい」と言っていたそうです。退院の時期となりました。母は91歳、少し認知があります。父は89歳です。介護をしなくてはいけない父も高齢です。

 

病院はもしもの事を考えて違う病院へ転院か施設へ入る事を進めてくれましたが、帰りたいと涙を流している母がかわいそうで、父は自宅で介護すると言います。私たちも、気持ちはわかりますが、心配でした。病院の方々も簡単なことではないと心配してくださいましたが、ケアマネさんをはじめたくさんの方々のおかげで自宅に手すりを付けたり、ディサービスを利用したり、訪問介護、お医者さんの往診等々のサービスをお願いしていただき、とっても心配でしたが何とか退院し介護することになりました。この時点では、まだなんとかなるだろうと何となく流れに乗っての退院でした。

 

しかし、1週間ほど過ぎたところで、やはり父の様子がおかしくなりました。イライラして、自分も体がつらいと言い始めました。母も思うように体が動かないし「ディサービスに行きたくない」と言いだし、父は疲れて愚痴を言います。ストレスで体重も減少し、私は、毎日仕事帰りに立ち寄りますが、暗い表情の父を見たり、愚痴を聞いたりするうちに、うんざりして、もう嫌だと思い、とうとう「そんなに疲れるのならなんで介護するって言うのよ、自分で家に連れてくるって言ったやないのそんなに嫌ならいっくらでも施設や病院にお願いして入居させること出来るんだけど」と言ってしまいました。

 

このままだと父もダウンしてしまうと思いましたが私自身もイライラしていて、頑張っているだろう父にいたわりの言葉がけがどうしても言えませんでした。

それでも、父は「やはり施設や、病院に入れたくない、何とか自分が元気でいる間は家で診てやりたい」と言いました。

その言葉を聞いた時、「えっ?」長い沈黙の中で、どうしようと揺らいでいる心細い父の気持ちにやっと気がつきました。長い間連れ添い、いろんな苦労を乗り越えて来た2人です。診てあげたいのは当然です。しかし父は自分もつらいのです。

 

私は、お店に来て下さる、高齢のお客さんには、いたわりの言葉がけがいくらでも言えるし親身に話が聞けるのに自分の父や母の話、そう身内となるとまともに話や、愚痴を聞いてあげる事が出来ないでいました。家族だからあまりにも近くにいすぎて今更ゴマをする必要もないから言いたい放題言っていました。それは別の言い方をすれば家族だからあまえていた。

父と母の本当の気持ちに気づこうとせず、向き合うことを後回しにしてきました。

こんな時こそ、1番耳を傾けてあげなくてはいけないのにと、反省しました。

 

父の優しい気持ちと決意を知って、私は父にたずねました。

「お父さん、介護するって決める?」父はうなずきました。「決めたんだね?」「ならお父さんが疲れないよう愚痴を言わなくてもいいようにどうしたらスムーズに介護できるか考えてみよう」と話し合いました。そう決めたら父の話をじっくりと聞くことができました。1番身近で介護しているのは父です、介護自体は、そんなに大変ではなく、私たちの日ごろの態度から1人だけで、介護しているような気持ちがして、自分も体調が悪い時や、高齢であること等、これから先の事が不安で、精神的につらいことの方が大きいことがわかりまた。

 

そうか、この時私も決意しました。

「お父さん、お母さんを介護する事に決めたんやね。なら私も決めるね、私も協力する、一人で抱え込まなくていいで、お父さんがもう無理ってなっても、大丈夫、助けてくれる人たくさんいるし、見捨てる人もいないよ」と話しました。

 

初めて父に対していたわりの言葉がけができました。私も、母の退院後、「どうしたもんか」と、もやもやしていて、父や母に対して冷たい態度だったかもしれません、父と一緒に、みんなで母の介護を手伝うと決意した事で、もやもやもなくなりこれから先の事を考える余裕ができてきました。今、父に一番してあげられる事は何なのかがみえてきました。何よりも父が安心出来る事は、いたわりの言葉がけだとわかりました。

 

それから父は、少し気持ちも楽になったようです。表情も明るくなりました。決意することにより、どうしたらいいのか考える。そうするとかみ合っていなかった歯車がかみ合い、まわり始めると実感しました。

 

しばらくすると奇跡が起こりました。病院で母は、「右半身は動かないですよ、高齢であるということで今より良くなることはありません」といわれていました。退院する頃は、トイレに間に合わなくておむつをしていました。

そんな母が、いつの間にか、右手で箸をもって食事ができるようになっていました。足もしっかりして、トイレも自分で行けるようになり杖を突いてどんどん早く歩けるまでに回復しました。

 

私は、「お母さんすごい右手で箸もってご飯食べれるようになった。これって奇跡だよね、すごいことだよね」と、又「これって毎日そばにいて介護してくれているお父さんのおかげだよ、お父さんに感謝しないかんね」と、自分でも首のあたりがむずがゆくなるくらい大げさに父をほめました。そんなむずがゆくなるような事が言えるようになったのも心理学を学んだからこそだと思います。すると母は「お父さんのおかげやで、ありがとうございます」と、頭をさげました。

 

3人で大笑いしましが、私は笑いながら涙がでそうになりました。

感謝の言葉ってこんなにもお互いの気持ちを穏やかにしてくれる。まして身内には、なかなか言えません、本当に大切な人に感謝の気持ちを伝える事がこんなにも幸せな気持ちになれると実感しました。

今では父も母も穏やかに毎日を過ごしています。これからの大切な人生1日1日を楽しく過ごしてほしいと思っています。

 

こんな出来事を通して決意する事が目標につながると改めておもいました。決意することでどんな困難も乗り越えていくことができると実感しています。どうしたいのかを決める事、決意=目標 です。うん!こうしようと決める事により、よしやるぞと、改めて決意する、それが自分にとっての目標になる。その目標が大きいか小さいかは関係なく、決める事によって何をしたらいいのかが見えてくる、いろんなアイデアが生まれてくる、又、努力するようになる、どんな障害があったとしても、「決めたことならやり遂げるぞ」と、言うおもいが、道を開けていくのです。そして目標があるということは達成した喜びを味わえるという楽しみがあります。そんなことを私なりに感じました。

心理学を学ぼうか迷っている方へ

人間関係が、うまくいかなくて悩んで見える方、家族関係を良くしたいと思っている方、自分に自信がなくて毎日つらい思いをして見える方、どうすればいいのか、なにがいけないのか、心理学を学ぶことで気が付くと思います。

幸せになりたいと思っているなら必ずその方法がわかります。自分で見つける事ができます。

これからの自分の人生どう生きていくか、決める事ができます。

 

具体的に私が学んで感じたことは、心理学を学ぶ事で自分のいけなかった所に気づきます。その気づきが大切なのです。普通の生活の中では、いくら考えても、いつまでたっても同じことの繰り返しです。気づくことでどうしたらいいのかがわかります。そしてまず行動してみる事だと思います。私みたいに自分は悩みもなく幸せなんだと思っていても気が付くことがたくさんありました。そして私は決める事が目標になるそして幸せになると考えました。

 

人それぞれの考えがあると思いますが、心理学を学ぶことで自分にとって何が一番いいのか答えが出ると思います。迷っているなら学んでみようと決めてみませんか?

最後に婚活について話させてください。

皆さんは、幸せって何だろうと考えたことありますか?

心理学でも勉強しました。お金がたくさんあることはいいことです。だけどお金で買えない事もあります。具体的に私が思っている1番の幸せは、この世に生まれたからには、結婚して家族を作る事です。子供が生まれみんなで食卓を囲んでご飯を食べる。食べながら今日あった出来事や他愛のない話をする、そんな平凡な当たり前の事が、実は、1番幸せな事だと思っています。そんな思いから、なかなかめぐり逢うチャンスのない方、勇気がない方を出合わせてあげたいと婚活をしています。出会いの場を作りたいと昨年の6月カフェをオープンしました。出会いの場所となる部屋も作りました。

 

しかしなかなかうまくいきません。ただ、出会ってもらうだけでは駄目だと今、痛感しています。

 

もし心理学カウンセラーに合格できたら学んだ事を婚活に生かしていきたいと思っています。

今まで申し込んでくださった方々ともう一度しっかりじっくり話をして、性格分析をしようと考えています。性格分析をしながら、何が原因なのか、その部分を見つけないといつまでたっても同じなので、どうすればいいか考えながら、これからは出会ってもらおうと思っています。

 

そういえば心理学を学ぼうとした一番の理由はこれでした。

おせっかいな事していると思う人もいるでしょう。自己満足にすぎない事はよくわかっています。

「無駄な事してるね」「下らんね」

又「いいことしているね」とカッコつけてるだけだと思う人もいるかと思いますが,なんとも感じていません。相手の方がやめてほしいと思うおせっかいもありますが、婚活に関しては、決してイランおせっかいではないと思っています。このままいくと日本は終わってしまうとまで思っています。遠い昔から引き継がれてきた大切な命、その命を次の世代につなげなくてはいけない義務があると思っています。そのためには結婚してほしい、そんなお手伝いをしたいです。

 

世のため人のためという言葉をよく聞きます。

でもそれは結局最後は、自分のため、喜んでもらいたいと、誰かのためになることで自分も幸せになれます。

これは私がこれからの人生で、決めたことです。

決意=目標、その先は楽しみです。人生は楽しむことです。たとえ小さな事でも楽しむ、残りの人生大いに楽しもうと思っています。